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堀内 裕樹
(ほりうち ゆうき)

ソフトバンク株式会社
ICTイノベーション本部
ネットワークサービス第2統括部
法人データサービス部
高橋 歩
(たかはし あゆむ)

ソフトバンク株式会社
ICTイノベーション本部
ネットワークサービス第2統括部
法人データサービス部
昨今、「AI(人工知能)」「ロボティクス」「IoT」といった新しい技術に対する注目が高まっている。これらの新しいデジタル技術が、社会やビジネスを大きく変えようとしているからだ。この「デジタルトランスフォーメーション時代」に通信事業者であるソフトバンクは、どのような貢献を果たそうとしているのか。同社の堀内 裕樹と高橋 歩に話を聞いた。

デジタルトランスフォーメーションとソフトバンクの役割

- IoTやAIなど、新しい技術をビジネスに活用する動きが強まっています。
堀内 :新しい技術によって、社会や産業に大きなイノベーションが起き、人々の生活に大きな変化をもたらしています。いわゆる「デジタルトランスフォーメーション」と呼ばれる潮流です。このことが、企業にとっては大きな節目となっています。新しい技術が他業種からの参入を加速し、競争のルール自体を変えてしまうなど、さまざまな産業の枠組み自体に変化が見受けられます。多くの企業が、この状況に大きな危機感を持っており、自身も最新技術を活用した「デジタル革新」を成し遂げ、新たな競争力を獲得しようとしているのです。例えば、製造業などでは、技術のコモディティ化が進み、製品力だけでは差別化が難しくなっている分野が多数あります。そのため、単に製品を提供するだけでなく、製品を軸にサービスを売る──。プラスアルファの付加価値や新しいビジネスモデルの創出が求められています。かつてSFの世界で描かれていた自動車の自動運転はすでに現実になろうとしていますし、ウェアラブルデバイスによるヘルスチェック、高齢者の見守りサービスなど新しいサービスが次々生まれています。ソフトバンクの社内にも活用例があります。「IBM Watson」をベースに開発した「SoftBank Brain」は、その1つです。スマートフォンを通じて対話形式で問いかければ、営業担当者が担当顧客への最適な提案のアドバイスをもらえたり、社内の人探しを手伝ってくれたり、日々の仕事を対話形式で助けてくれます。
- 企業がデジタル革新にチャレンジする上で、通信事業者であるソフトバンクは、大きな役割を果たせるのではないでしょうか。
高橋 :ありがとうございます。これまで培った技術とノウハウを活かしAI領域では「IBM Watson」、ビッグデータ解析領域では「Predix」、ロボティクス領域では「Pepper」など、さまざまな領域で新規事業に注力しています。クラウド領域では、キャリアならではのネットワークインフラをベースとした「ホワイトクラウド ASPIRE」というIaaSを提供しているほか、「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」「IBM SoftLayer」などのパブリッククラウドとセキュアに接続できるダイレクトアクセスなどを用意しています。例えばIoTでは、IoTチップを搭載した自動販売機とセンター拠点をセキュアなネットワークでつなぎ、自動販売機の売上・在庫状況をクラウド上で管理している事例があります。リアルタイムな在庫確認はもちろん、ビッグデータ解析をすることで商品補充やマーケティングの最適化につながっています。
- ソフトバンクならではの「つなぐ」力が活かされていますね。
高橋 :クラウドが普及し、多くのお客さまから多種多様なニーズが寄せられるようになりました。さらに近年は、利用者や利用デバイスも増加して、ニーズがますます多様化、高度化しています。そうしたニーズに対応していくには、より高品質で、柔軟な帯域設計が行えるネットワークが求められます。それに対し、ソフトバンクの統合VPNサービスである「ホワイトクラウド SmartVPN(以下、SmartVPN)」は、ファイアウォールやSSL-VPN、Webセキュリティ、メールセキュリティなどの各種セキュリティ機能をSDN・NFV基盤上で提供するセキュアな閉域網サービスとなっています。

堀内 :2017年5月には、新たに「SmartVPN Ondemand Ether」というアクセス回線サービスの提供を開始し、より時代に合った機能を有したサービスとなります。SmartVPN Ondemand Etherは、ダウンロードトラフィックを重視したものやアップロードトラフィックを重視したものなど、特徴の異なる4つのサービスタイプをラインナップしています。最大1Gbpsの帯域を確保するギャランティ型、上り最大300Mbpsを確保し下り最大300Mbpsのバースト回線を提供するスピードタイプ、上り最大100Mbpsを確保し下り最大300Mbpsのバースト回線を提供するバリュータイプ、100Mbpsと300Mbpsのベストエフォートタイプです。しかも、これらのタイプは、その時々のニーズに応じて、オンデマンドで自由自在に変更できます(※)。例えば、ビッグデータ活用を開始する初期段階はアップロードトラフィックが増大しがちですが、活用開始後はそうとは言えません。このような状況の変化に応じて、最適なネットワークを自在に構築できるのです。

※オンデマンド機能は2018年度第1四半期受付開始予定です。
- 用途や目的、ニーズに応じてすぐにネットワークを変更できる。従来の固定的なネットワークサービスとは、大きく異なるサービスですね。
堀内 :クラウドサービスが普及して以来、情報システムのリソースは、すぐに増強したり、縮退したり、柔軟に増減できるようになりました。一方、ネットワークはそうではありませんでした。いくらサーバをすぐに用意できても、ネットワークが対応できなければ、必要なシステムをすぐに立ち上げられるとは言えません。このままでは、思いついたアイデアをすぐに実行してトライアル&エラーを繰り返したり、ライバルに先駆けて、すぐにサービスの提供を開始することが求められるデジタル革新においては、不利な状況になります。しかし、SmartVPN Ondemand Etherを使っていれば、データが大容量化したら、帯域を増やせばよい。逆にデータ量が少ない時は、帯域を絞ってコストを抑えることができます。ビジネスの可能性が大きく広がります。

高橋 :今後は映像データの活用も広がっていくでしょう。監視カメラやドライブレコーダーの映像をビッグデータ解析して、動線分析によるマーケティング活用や顔認証技術を応用した防犯対策、運転パターン分析による交通事故の回避といった新しいサービスを模索する動きも見られます。そもそも、近年はコンテンツのリッチ化に伴い、ネットワークトラフィックが増加傾向にありますし、大容量のデータを安定的に伝送するネットワークの重要性がますます高まっています。用途に応じて帯域を自由に変えられる「SmartVPN Ondemand Ether」はこうしたニーズにもマッチします。
- 今後の展望をお聞かせください。
堀内 :ソフトバンクは、スマートフォンやタブレットなどの多様なデバイス、分析基盤のプラットフォームとなるクラウドサービスも提供しています。分析基盤には、機械学習をはじめとするAIやビッグデータ技術も積極的に取り入れています。グループ全体に目を移せば、Pepperに代表されるロボティクス技術の研究開発も進めています。これらの技術とSmartVPNと有機的に結び付けて提供できるのがソフトバンクの最大の強み。それを活かして、お客さまを支援していきたいですね。

高橋 :冒頭でお話ししたように、社内では自らがチャレンジャーとしてAIの業務活用やPepperやIoTの活用も進めています。それらの知見やノウハウも加えて、グループを挙げて新しいビジネスの創出を実現していきます。
デジタルトランスフォーメーション時代のネットワークには「セキュアであること」「高品質かつ安定性が高いこと」が求められる。クラウドサービスの利用が広がりを見せる中、リソースの増減が可能なクラウドに追随する「柔軟性」の確保も重要な要件である。プラットフォームのリソースは自由に変えられるのに、ネットワークがそれに追いつかないとチャレンジのスピードが損なわれるからだ。統合VPN「SmartVPN」はデジタルトランスフォーメーション時代に求められる最適なネットワークを追求したサービス。閉域網によるセキュアで高品質なデータ伝送を実現し、オンデマンドで帯域の変更も行える。ニーズを捉えた“あるべきネットワーク”の提供を通じ、お客さまのビジネスの成功に貢献したいという強い想いが印象に残った。

<プロフィール>

堀内 裕樹
2012年より、ソフトバンク法人向けネットワークサービスの主力商材であるSmartVPN開発プロジェクトに参画。
2016年には、VPN主力アクセス(Ondemand Ether)の礎となる新規バックボーン開発のWGリーダーを務める。

高橋 歩
2014年より、法人向けネットワークの主要ラインナップ開発のプロジェクトマネジメントを経て、
2016年、VPN主力アクセス(Ondemand Ether)開発のWGリーダーを務める。

(取材日 2017.4.3)
 
ソフトバンクの統合VPN「SmartVPN」
https://www.softbank.jp/biz/cloud/nw/smartvpn/
関連リンク
 
営業支援から人探しまで!スマホアプリ「SoftBank Brain」が凄い
http://tm.softbank.jp/future_stride/ignitions/20170425/
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