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iPhone や iPad をはじめ、Pepper、IBM Watsonなど幅広いプロダクト・サービスの伝道師として活動する、エヴァンジェリスト 中山 五輪男に、エヴァンジェリストとなるきっかけから人生の転機、さらに中山の考えるエヴァンジェリストとは何かを聞いた。

中山 五輪男(なかやま いわお)
1964年5月 長野県伊那市生まれ。法政大学工学部電気電子工学科卒業。複数の外資系企業を経て2001年ソフトバンクのグループ企業に入社。現在はエヴァンジェリストとして幅広く活動。 iPhone 関連の書籍の執筆活動や複数のTV番組出演での iPhone 訴求など、エヴァンジェリストとしての活動をしつつ、国内20以上の大学での特別講師も務めている。

エヴァンジェリスト中山五輪男が語る人生の転機、仕事の醍醐味

エヴァンジェリストを目指したきっかけは?
中山 :私は2001年にソフトバンクコマース(現ソフトバンク株式会社)に入社しました。以前は外資系の企業でマーケティングの仕事をしていたため、日本ではあまり知られていない1990年代後半にはすでに、エヴァンジェリストの存在を知っていました。アメリカの本社からエヴァンジェリストが来た際には一緒にステージで講演し、また私自身、普段から人前で喋る機会も多かったため、企業の製品を魅力的に紹介する伝道師であるエヴァンジェリストの姿を見て、いつか自分もこういう専門の職業になりたいと思っていました。

転機はいつ訪れたのですか?

中山 :入社後しばらくは、色々なプロジェクトに携わって仕事をしていました。しかし、私にとって大きな転機となったのが2008年。iPhone が日本に上陸した年でした。当時、「iPhone 事業推進室」という部署が立ち上がり、私もそのうちの1人となったのですが、実はスタート時のメンバーはたった3人。後にこんなに世に広がることになる凄い製品を扱う部署も、最初は3人で始めたのです。1人はマネージメントに徹しアップル社との交渉役。もう1人はソフトバンクショップなどでどう売っていくかを考える役割。そして私は、国内に広げる役割を担って、専属で iPhone を伝えるエヴァンジェリストとなることを宣言し活動を始めました。
エヴァンジェリストとしての人生を変えるエピソードを教えてください。
中山 :iPhone を発表するイベントでは孫(現ソフトバンクグループ株式会社代表取締役社長)がプレゼンテーションをした後、私がデモンストレーションを行いました。スティーブ・ジョブス氏が前年、アメリカで発表した際に使用した特別製の iPhone でデモンストレーションをしたのですが、そのときのプレゼンの仕方や振る舞いを評価され、孫会長と私の2人がアップル社の幹部から日本における iPhone のエヴァンジェリストとして認められました。未だにアップル社が公認する iPhone のエヴァンジェリストは孫と私だけ。これで私の人生が大きく変わりましたね。
現在の業務内容や、達成するべき目標を教えてください。
中山 :iPhone は当初、なかなか法人向けには広がりませんでしたが、徐々に浸透しビジネスにも使える認識へと変わっていきました。そこで、世の中の企業が iPhone をどのように使っているのかを調べて資料を作り、全国各地を講演で巡るようになりました。それ以来毎年、年間約300回講演をしています。現在では、 iPhone や iPad といったデバイスのほか、クラウド、Pepper、そして、IBMと独占販売契約を結んだIBM Watson 日本語版のエヴァンジェリストをしています。話すネタをインターネットで探し面白いニュースを見つけると、その企業に連絡して1人で取材に行き、講演資料を自分で作ります。ソフトバンクでそんな活動をしているのは私くらいですね。
エヴァンジェリストの最大の目標は、ソフトバンクの売り上げに貢献することです。しかし、私の講演を聴いたことがきっかけでサービスを導入したかどうか、はっきりとわからない場合も多いため、営業のような売上目標ではなく講演回数が評価指標になっています。以前、私の講演をきっかけにして、 iPhone や iPad がどれくらい売れたかを社内で検証したところ、1年で6万台という結果が出ました。「中山さんの講演を聴いたある企業の社長が1,000台買ってくれた」などの話が積み重なった結果です。おかげで2011年には社長賞をいただきました。
エヴァンジェリストの醍醐味とは?
中山 :講演で全国に行って多くの人と話せること。そして、それがきっかけで色々な企業の経営者と会えること。最近はFacebookでつながった企業の経営者から「ソフトバンクはアグレッシブな企業で、扱っている製品やサービスも面白いから、ぜひ講演をして欲しい」と依頼されることもあります。名刺も毎月500枚発注しており、ソフトバンクの中で一番名刺を消費していると思います。ソフトバンクのエヴァンジェリストとして難しいのは、次々と新しい事業を始めたり、新製品・サービスを生み出す企業なので、最新情報に追い付くのが大変ですね。外出が多いので、よく新幹線の中で資料を作っています。興味のある他の人のセミナーを聴いたり、勉強をして新しい情報をインプットする時間を作るのに苦労していますが、エヴァンジェリストとして私指名で講演の依頼があるときは、必ず毎回応えるようにしています。
プレゼンでの振る舞いで影響を受けた人はいますか?
中山 :プレゼンで影響を受けたのは、孫とスティーブ・ジョブスですね。この2人のプレゼンは非常に上手くて体が震えました。孫の振る舞いは真似しようと意識しているところもあります。スティーブ・ジョブスは合間にスペシャルなものを用意してサプライズを与えるようにしていましたよね。私もそういうことを意識しながら、講演時間の中での起承転結はもちろん、デモンストレーションや映像を使ってしっかり話したり、逆に緩く話すなど、流れのメリハリを考えてプレゼンをしています。
ビジネスにどんな影響力をもたらす存在でありたいですか?
中山 :私は“商談の進みを速くするための存在”だと思っています。営業がモノを売るには企業のトップに会うことが一番の近道です。しかし、多くの場合は部署の担当者が窓口になる。もっと上位職を直接説得できると良いのですが、実際にはなかなか難しいです。一方で私は企業のトップに会うことができる。私の名前で検索をするとたくさんヒットするせいか、大企業でもトップの方が対応してくれることが多く、気に入られるとその場で即決してくれます。これなら商談は速く進みますよね。
企業の社長や外部の人との関係づくりで意識していることは?
中山 :私の人柄を好きになってもらえることを意識していますね。例えばFacebookやTwitterでの情報発信の仕方も考えています。私は仕事だけでなくプライベートの写真もアップしていますが、そうすることでフォロワーを惹きつけています。プライベートの面白い情報の合間で真面目な情報を発信するとフォロワーが興味を持ってセミナーに来てくれたりする。さらにその内容がシェアされて、リアルとバーチャルで波及効果が生まれる。SNSを使っている経営者も多いので、ざっくばらんな情報を発信することで私に興味を持ってもらい、気に入られてビジネスにも還元できるようなきっかけ作りや、新しい人との出会いを数多く生み出していきたいと考えています。
エヴァンジェリストの中山 五輪男は、外資系企業に勤務していた1990年代後半から、当時日本では馴染みの薄かったエヴァンジェリストの存在を知り魅力を感じていた。そして2008年、 iPhone の発表イベントでのプレゼンテーション能力の高さを評価され、アップル社から日本における iPhone エヴァンジェリストに公認され活動を開始。以来毎年、年間300回の講演を行う中山は、クラウドやPepper、IBM Watsonへも活動範囲を広げ、日々精力的に活動をしている。また、中山は企業の社長に直接会える立場を利用し、自身を「商談の進みを速くするための存在」と述べ、講演のほかSNSも利用して人に好きになってもらえるような情報発信によって、ビジネスにも還元される関係づくりをしていると語る。

(取材日 2016.08.19)
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