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IoT(Internet of Things)製品などを創出したいと考える企業と、購入したい消費者を結ぶプラットフォーム「+Style」。その立ち上げのきっかけや、なぜソフトバンクがクラウドファンディング事業を展開するのか。+Style創立の中心人物である秋田 光生に話を聞いた。

秋田 光生(あきた みつお)
通信機器メーカー勤務時にアメリカに赴任しており、帰国後はソフトバンクグループに所属。再度アメリカに再赴任したが、この二度にわたるシリコンバレー赴任時代に培った経験をもとに新規事業としてクラウドファンディングとIoTを結び付けた+Styleを立ち上げた。

+Styleの特徴と、日本のクラウドファンディングの方向性

- 一般的なクラウドファンディングについて教えてください。
秋田 :クラウドファンディングは投資家やインキュベーター、さらには一般消費者から投資やファンドを広く募るサービスです。代表的な例としては、アメリカの「Kickstarter」が有名で新製品の開発サポートから音楽プロデュースの支援、社会貢献活動における寄付までさまざまな用途での募集があります。新製品をいち早く入手できたり、最先端の技術を体験できるメリットもありますが、ビジネス経験の少ないスタートアップ企業の提案であったり、夢を大きく広げ過ぎた個人のアイデアの場合、目標通りに製品を提供できず途中で断念するケースも多くあるようです。
- +Styleのクラウドファンディングとは?
秋田 :+StyleはIoT製品などを創出したいと考える企業と、最先端の製品を購入したいと考える消費者を繋げるプラットフォームです。クラウドファンディングを通じて消費者が注文し、メーカーが新しい製品を提供するサービスになります。さらに、一般的なインターネットショッピングとしての機能もあり、ここにしかない製品の購入や、プランニング機能を通じて新しいアイデアに対して意見もできます。また、ソフトバンクが責任をもって提供しているので海外のケースのようなアクシデントが起きないよう、ご注文いただいた方には必ずお届けできるように心掛けています。2016年3月のオープン以来、Facebookで25,000いいね!を超え、日本で有数の(※1)クラウドファンディングのサイトになり、2016年7月末までに6つの製品でクラウドファンディングを成立。毎月新しい製品をどんどん発表していくので、いつ見ても新鮮な更新情報があります。
- +Styleを立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。
秋田 :私と一緒にアメリカへ赴任していた部長と日本に戻ってから「何か面白いことしたいね」とワインを飲みに行って話したのがきっかけでした。その後、+Styleのベースとなるアイデアを話し合った結果、私がパートナー企業と新しい製品を集めることになりました。そのことを上層部にレポートした際、「そんなに都合よく製品が集まるわけがない」と言われたのですが、私の友人や知り合いなど、個人のコネクションを駆使して1カ月で50を超えるアイデアを集めたことから、プロジェクトが正式に発足することができました。
- プロジェクトを実現する際に最も苦労したことは?
秋田 :何とかアイデアを集めることはできたのですが、+Styleのようなシステムが社内に無かったのでゼロベースで構築しなければいけませんでした。+Styleというサービス名やロゴ作成、Webサイト制作、契約や規約、ワークフローの流れ、広報活動まで、やることが沢山ありました。もちろん、当初考えた2人で全てできたわけではなく、新しく加わってくれた仲間たちや社内で手伝ってくれた関連部署のメンバー、さらにはパートナー企業、製品を発案し提供してくれたメーカーなど、数多くの方々に支えられて短期間でローンチすることができました。立ち上げから今に至るまで私は新しい製品を集めることに主軸を置き、海外を飛び回って開拓と交渉を行っています。こうしたビジネスはスピードも重要なため、待つのではなく自分からアクションすることを優先していますね。
- ソフトバンクがなぜ、IoTのクラウドファンディングに取り組むのですか?
秋田 :ソフトバンクが注力する、IoT、AI、スマートロボットのなかでも、ビジネスレンジが最も広く、色々な製品やサービスを創出できる可能性の大きいIoT分野だからこそ、チャレンジが必要だと考えています。広いビジネスレンジの中でお客さまに必要とされる新しいモノを生み出すことは大変難しく時間も掛かります。また、やっと完成してもソフトバンクショップに気軽に置ける製品やサービスとは限りません。そこで、新しいアイデアをどんどん捻出し、世の中のニーズにタイムリーに応えていくことを突き詰めた結果、+Styleというサービスの在り方に辿り着きました。
- お客様にはどんなメリットがあるのですか?
秋田 :+Styleはショッピングモールのようなサービスです。私たちはプラットフォーム提供者で、テナントとなる企業が+Styleを利用して新しい製品を提案・販売しています。そうした仕組みとすることで、私たちが製品の事前調査に時間を要したり、一定の在庫を持つというビジネスリスクを抑えることができるため、新しい製品やアイデアの提案がどんどんできるメリットが生まれます。+Styleが活性化することで、一般消費者が「あったら便利になるのになぁ」と思うことをより多く具体化でき、社会や個人に新しいライフスタイル提案ができると考えています。
- +Styleを立ち上げた直後の反応は?
秋田 :2016年3月に秋葉原で大規模な発表会を行い、ソニー(※2)やサムスン(※3)といった大手企業をはじめ、多くのパートナー企業との連携を発表することができ、良いスタートが切れたと思っています。ソフトバンクショップやワイモバイルショップでの展示や、毎月10商品前後の新製品をプレスイベントで発表したり、SNSを駆使して市場に働きかけをして認知が徐々に上がっている状況です。また、+Styleが新しい企業とのマッチングを呼び込むきっかけになっているほか、ソフトバンク社内においても、ペット保険やソフトバンクでんき、TECH CAFE、おうちソリューションといったサービスとの連携も視野に入れ、これまでに無いつながりが生まれています。
- 今後、+Styleをどのように成長させていきたいですか?
秋田 :現在は新しい製品をワンタイムで販売するというスキームですが、今後は月額でビジネスができるモデルやレンタルビジネスなど、お客さまが求めやすいオプションを提示できるよう整備したいと考えています。また、ハードウェア単体の物販に留まらず、新しい有用サービスやソフトウェアを主軸とした提案など、商材のバリエーションを広げていきたいですね。さらに海外へもチャレンジしてグローバルプラットフォームを目指します。
※1 記載内容は2016年7月現在のものです。      
※2 ソニー ・・・ ソニー株式会社
※3 サムスン ・・・ Samsung C& Fashion Division
欧米で人気の高まっているクラウドファンディングは、アイデアを形にするための出資者を募ることで、成功すれば新しい技術を駆使した製品を入手できる反面、途中で断念してしまうケースも多い。秋田 光生はアメリカに赴任していた経験から、こうしたクラウドファンディングのリスクを熟知しており、それを抑えることで日本でも上手くいくと判断。ソフトバンクが注力するIoT分野の製品やサービスの創出を目的に、幾多の苦労を乗り越え2016年3月に+Styleを立ち上げた。今後は+Styleを海外へも広げ、グローバルプラットフォームとなることを目指しているという。

(取材日 2016.08.18)
 
+Style
https://plusstyle.jp/
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