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Pepperのセリフや動きを簡単な操作で設定できればいいのに…。現場で生まれるこんな声に応えてくれるのがM-SOLUTIONSの「Smart at robo for Pepper」(Pepper動作設定サービス)だ。クラウド上で展開され、機能を追加しながら進化するこのサービスは、ロボティクスの一つの未来を予見させてくれる。

M-SOLUTIONS株式会社

創業以来インターネットに関わるビジネス・ソリューションを数多く提供。「Pepper for Biz」の受託によるアプリ開発を経てユーザ自身がカスタマイズ可能なアプリを展開。数多くのお客さまに支持されている。

従来の個別開発に感じた限界 利用拡大のカギはユーザ主導

これまでにどんなPepperアプリを開発してきたのでしょうか。
植草氏:お客さまのご要望に応じて、イベントや店舗などでの商品説明、オフィスの受付業務など、さまざまなアプリを開発してきました。Pepperの持つ「話す」「聞く」「センシングする」「画像や動画の再生」「歩く」「動く」といった機能を組み合わせれば、多種多様なシーンで活躍してくれます。
新しいものではどんなアプリがありますか。
植草氏:当社の提供しているタブレットを活用した受付システム「Smart at reception」にPepperを連携させたものなどがありますが、実は個別開発はもう行っていません。というのも、Pepperをより多くの人に使ってもらうには、お客さまに要件を提示してもらい、私たちが開発していくという、従来のシステムインテグレーションのような個別開発では限界があると感じたからです。一般的にPepperロボアプリは、開発した後も必要に応じてコンテンツを更新する必要があります。また、問題があればログなどを確認しながら、改善していく必要があります。そうなると、お客さまは都度弊社に作業を依頼する必要があります。例えば、セリフや動きを少し追加するだけでも、時間やコストがかかってしまうため、気軽に更新・改善することは難しく、その結果、せっかく導入したPepperが使われなくなってしまうことも少なくありません。
では、現在はどのような提案を行っているのでしょうか。
植草氏:ユーザ自身が簡単にPepperの話すセリフや動作設定を行える仕組みを提案しています。具体的には「Smart at robo for Pepper」というアプリです。カテゴリ的にはCMS(Contents Management System)になりますが、法人向けアプリストアである「ロボアプリマーケット for Biz」のCMSカテゴリでは、最も売れているアプリです。(2018年3月16日現在)
「Smart at robo for Pepper」を使うと、どんなことができるのでしょうか。
植草氏:プログラミングやロボットに関する知識がなくても、簡単な操作で画像や動画の登録やPepperにしゃべらせるセリフを入力し、動作をプルダウンで選ぶだけでPepperを操ることができます。例えば、「いらっしゃいませ」は3分で設定できます。こんなふうに話しかけられたら、こう動くといった稼働の起点を設定したり、利用者の選択に応じて分岐が発生するアンケートを作ったりすることも本当に簡単です。最初は半信半疑のお客さまも実際に設定画面を見ると「これだけでいいの?」と驚かれます。

以前、浦安市総合体育館の20周年記念イベントでPepperにスピーチをさせたいという依頼があったのですが、依頼があったのは本番の7営業日前。それでも「Smart at robo for Pepper」を使うことで導入先の担当者が自分で設定して、本番の1日前にはちゃんとリハーサルを行うことができたそうです。個別開発を行っていた際は、導入コンサルとしてエンジニアが使い方などをレクチャーしていましたが、今は営業担当が簡単な操作方法を教えるだけで導入できています。
リリース以来、継続的に機能を追加し続けていると伺いましたが。
植草氏:有償サービスである以上、ユーザのニーズに対応するためのバージョンアップは欠かせません。おおよそ3ヵ月ごとに新しい機能を追加していますが、ほとんどの機能は標準機能として利用できるようにしています。また、クラウドサービスとして提供していますので、ユーザはもれなく新機能を利用できます。最近では、中国語対応や、音声認識、大型ディスプレイとの連動、クラウドやセンサーデバイスとのAPI連携の強化、アンケートなどでの多言語の自動使い分け、曜日や時間帯を指定してコンテンツを切り替えたりするスケジュール再生、セリフのランダム再生、複数台のPepperを連動させる連動機能などさまざまな機能を追加しました。相手の年齢や性別、感情などを認識して、動作を選択できる機能の実装も予定しています。
追加される機能はユーザのリクエストがきっかけなのでしょうか。
植草氏:私たちが考えたもの、ユーザの声がもとになっているもの、どちらの場合もありますが、例えば2018年1月に導入した「センサー連携」は、ITスタートアップの株式会社ウフル様からの依頼がきっかけでした。同社は、受付にPepperを置いていたのですが、社員が前を通るたびに「いらっしゃいませ」などと話しかけてくることが気になるという声が社内で上がっていたそうです。そこで、「来客だけに対応するようにできないか」と考え提案したのがフットマットセンサーとの連携です。受付のフットマットが踏まれた時だけ来客と判断して、挨拶→アポイントの確認→担当者へ通知する仕組みに変えました。このニーズを機能化したものが「センサー連携」です。
高い成果をあげた事例をご紹介ください。
植草氏:うれしいことに非常に多くのお客さまにご利用いただいています。ネッツトヨタ仙台様では、接客用のPepperが動いていますが、大型のタッチ式ディスプレイと連携して、メニューの選択を大型ディスプレイからも行える仕組みが導入されています。フジ住宅様は、新しく追加した「複数台対応」を応用して、本部から一括で各地のPepperを設定しているうえ、大阪の店舗、和歌山の店舗など、地域に合わせた個別設定も行っています。
大手町さくらクリニックさま 導入効果
また、大手町さくらクリニック様では、受付の隣にPepperを置いていますが、最も成果を挙げたのが乳がん検診の事前説明です。検診時には検査を受ける方に、乳がん検査に関する基礎知識について事前に説明用紙を渡していたのですが、きちんと読まれておらず、問診の際に医師が改めて説明することになり、どうしても一人にかかる時間が長引く傾向にありました。しかし、Pepperが事前説明を行うようにした結果、患者さんが内容を把握してくれるようになり、医師からの説明時間が短縮。医師は、「これまで難しかった昼食の時間を取ることができるようになった」と導入した効果を実感されています。
他にも「Smart at robo for Pepper」の簡単さが、より生かされている事例があれば教えてください。
植草氏:SUN’S CAFÉ(株式会社 太陽ハウジング)様では、スタッフが接客に専念できるようにランチの案内をPepperが行っています。ランチタイムは混雑するため、スタッフが細かく説明するのはなかなか大変です。そこで、Pepperにランチメニューを説明させることで、スタッフは接客に専念できるようにしました。ランチメニューは日替わりのうえ、メニューの変更も度々発生しますが、Pepperが説明する内容の更新作業は店舗スタッフが行っているそうです。明日のランチ内容に変更があっても現場で対応できるということがこのアプリならではの特性と言えるでしょう。
今後の展望をお聞かせください。
植草氏:Pepperには、いろんな可能性があります。例えば、先の飲食店であれば、「顔認証」と「Chat連携」を組み合わせることで、特定のお客さまが来店したタイミングで、店長やマネージャのスマホに通知するといったことも可能です。このような可能性をヒントにお客さまが柔軟かつ自由に追求していけるよう、今後も機能追加を行っていくことはもちろん、Pepperを通じて、多くのお客さまと連携し「未来」を切り拓いていきたいと考えています。
M-SOLUTIONSの提案は非常に革命的だ。Pepperを動かすには、知識、スキルが必要、つまり専門エンジニアに頼らなくてはいけない状況から、ユーザを解き放ってくれるからだ。「Smart at robo for Pepper」の操作画面は、エンジニアが使う開発画面とは違い、専門の知識、スキルがなくても直感的に操作できる。Pepperが回転するような複雑な動きすらドロップダウンで選択すればOKだ。そのため、「Pepperがより身近になった」という顧客も多く、今後もロボティクスの普及・拡大に大いに貢献してくれそうだ。


M-SOLUTIONS株式会社
取締役 CSO 植草 学氏
https://m-sol.co.jp/
 
ロボアプリ「Smart at robo for Pepper」
https://smartat.jp/robo/
 
ソフトバンク ロボティクス
https://www.softbank.jp/robot/biz/
 
Pepper for Biz パートナープログラム
https://www.softbank.jp/robot/developer/partner/
取材日 2018年2月8日
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