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ソフトバンクは、5G超低遅延通信を活用した自動運転支援の実証実験を行った。高速走行中のトラック3台を5G通信で接続し、後続のトラックのカメラの映像を、遅延わずか1/1,000秒で先頭に転送するこの技術は、隊列走行時のトラックの自動運転を支えることを想定している。今回は、2018年3月27日に開催された「5G国際シンポジウム2018」における、ソフトバンクのトラック隊列走行実証実験の内容をレポートする。

5G国際シンポジウム2018 “5Gを見る、知る、分かる”

「5G国際シンポジウム2018」は、2020年に実現が期待されている5Gが作り出す、本格的なIoT時代を体感できるイベントで、2018年3月27日~28日の2日間にわたり総務省主催で開催された。
東京都江東区青海の会場では、通信会社や通信技術の研究所により、実証実験のプレゼンテーションが行われたほか、5Gにより生まれる新たなサービスやアプリケーションに関するパネルディスカッションや、産業界が5Gに寄せる期待を語る対談など、さまざまなセッションが実施された。

ソフトバンクが目指す5G通信による自動運転の支援

ソフトバンクが5Gを使って目指すのは、超低遅延の通信を生かした自動運転によるトラックの隊列走行の支援だ。先頭車両のみドライバーが搭乗し、2台目以降は無人運転になることを目指し、研究を進めている。
この技術の実現により、社会問題となっているドライバー不足や過労運転が抑制されるだけでなく、車間距離が近くなるため道路容量が削減され、空気抵抗の軽減による燃費の大幅な改善も期待される。

自動運転によるトラック隊列走行の課題と5Gを活用した解決策

メリットの多い自動運転によるトラック隊列走行だが、その実現に向けての課題も多い。やはり真っ先に解決しなければならない課題は「安全性の確保」である。車間距離が近くなることは、メリットでありながら、一歩間違えば事故につながる危険性を併せ持つため、いかに後続車の安全性を確保するかが課題となっている。
今回の実証実験では、この課題を5G通信によって解決。5Gの活用により、瞬時に後続車から先頭車両に情報を伝達することで、一定間隔での安全な隊列走行を実現しようとしている。

実験当日は、時速50km~90kmで走行中のトラック間における大容量データの直接通信として、後続車両のサイドミラーとフロントに設置されたカメラの4K映像を、5Gの候補周波数帯である28GHz帯で先頭車両にリアルタイムに伝達することにも成功した。後続車両の周囲の映像を共有することで、安全な運転や協調運転に必要な機能として期待できるだろう。

トラック隊列走行を生中継

これらの実証実験を生中継し、茨城県城里町のテストコースで行われたトラック隊列走行の様子が会場内のスクリーンに映し出された。先頭車両に乗り込んだドライバーがトラックを走らせると、後続車両のカメラが映した周囲の映像が先頭車両のモニターにリアルタイムに表示され、会場の注目を集めた。
現在はテストコースの走行のみ行われているが、2018年度にはより現実的な環境での実験も予定しており、その成果は各種イベントで発表する。また、2018年5月には、5GやIoTのトライアル環境を提供し、さまざまな企業と新たな価値の共創を目指す「5G×IoT Studio」のお台場ラボもオープンする。
ソフトバンクでは、今後も5Gを活用した社会の課題の解決に取り組んでいく。社会全体も2020年の東京オリンピックに向けて、通信や交通などのインフラの整備を進めている。
■5G×IoT Studio
https://www.softbank.jp/biz/5g/
 
■5G国際シンポジウム2018
http://5gmf.jp/event/20180216133706/
 
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